自然治癒に期待してはいけない尖圭コンジローマ

先がとがった、白やピンク、褐色の固いイボが性器周辺に出来たときは、尖圭コンジローマの可能性があるので、病院で診察を受けるようにしてください。
最初は単発だったイボが徐々に増えてかたまりになったり、増殖して、鶏のトサカやカリフラワーのような状態になることもあります。
痛みやかゆみがない場合が多いため放置しがちですが、悪性の場合は進行すると皮膚がんになる恐れがあるので、早めに治すことが大切です。

尖圭コンジローマは、ヒトバビローマウィルスというウイルスが原因で起こる感染症です。
ヒトバビローマウィルスには皮膚に感染する型と、性器や粘膜に感染する型に大きく分けられ、100種類以上の型があります。
主に性器や粘膜に感染するのはHPV6型と11型で、性行為の経験がある方なら誰でも感染しうるウイルスです。

病院に行くと、それぞれのイボの症状により、イミキモドなどの塗り薬や抗ウイルス剤を処方されます。
イミキモドは保険が適応されますが、抗ウイルス剤は保険適応外になります。

外科的治療が必要な場合は、小さいイボなら、液体窒素でイボを凍らせて除去する凍結療法が有効です。
小~中程度のイボの場合は局所麻酔をして、電気メスでイボを焼いたり、炭酸ガスレーザー蒸散による治療が行われます。
外科的治療は1度では済まないことが多いため、何回も受けなければならないこともあります。

免疫力がもともと高い場合は、ヒトバビローマウィルスに感染しても、イボが出来ることなく、1~2年で自然治癒することがありますし、たとえ出来てしまっても自然に消える人もいます。
ただし自然治癒に期待してはいけないので、放置して悪化することを防ぎたいなら病院に行くようにしてください。

イボの周囲の皮膚にもウイルスは潜在しているので、放置していると、イボは増え続ける一方になります。
増えすぎると治療が難しくなるので、自然治癒に期待していると、後悔する可能性があります。
皮膚がんなどのがんを誘発する悪性ウイルスに感染している場合は、最悪命を落とすケースがあるので、正規に異変を感じたらすぐに受診するようにしてください。

尖圭コンジローマでペニスが変形することもある

尖圭コンジローマの原因は、性行為によりヒトバビローマウィルスに感染したためです。
性器や肛門のまわりにイボ状のブツブツが出来ますが、痛みやかゆみがないと、病院に行かなくても大丈夫と思いがちです。
しかし進行すると皮膚がんのリスクを高めますし、ペニスが変形することもあるので、早めに治療を受けるようにしてください。

尖圭コンジローマにはウイルスに感染してから、1~2ヶ月の潜伏期間があり、発症後は小さなイボが出来るようになります。
放置すると次第に増殖してイボが巨大化するので、男性の場合はペニスや尿道口、肛門、女性の場合は膣や大小陰唇、肛門などの性器周辺の見た目が悪くなってしまいます。
そのままにしていると腫瘍化し、ニワトリのトサカ状やカリフラワー状のイボになります。

男性の場合は、亀頭やペニス全体がイボでおおわれて変形することがあるので、性行為や日常生活が難しくなります。
除去治療を受けて、ブツブツがなくなったとしても、3ヵ月以内に約30%が再発するといわれているので、除去治療後の約3ヵ月間は再発に注意しなければなりません。

尖圭コンジローマの症状が重いと、1回の治療では治せないので、凍結治療などの外科的治療を何度も受けなければならなくなります。
凍結治療を受けると、表皮の凍傷により、ペニスの色素が部分的になくなって、まだら模様になるので、他人に見られたときに恥ずかしい気持ちになるでしょう。
また電気メスで何度もイボを削り取られると、少しずつペニスの形がおかしくなっていくこともあります。

単体のイボが出来ている段階で尖圭コンジローマの治療を受ければ、何度も外科的治療を受けなくても、薬を塗るだけで短期間で治せます。
早期治療を受ければペニスが変形することはないので、性器にイボを見つけたら早めに病院に行くようにしましょう。