喉にも感染する!咽頭クラミジアは気がつきにくい

「最近なんだか喉に痛みを感じる」「扁桃炎が腫れている」このような症状が自分の体に現れたとき、大抵の人は風邪でも引いたかな、と考えるのではないでしょうか。
市販の風邪薬を服用し、症状が緩和されれば問題ありません。
しかし一向に症状が改善されない場合、もしかすると咽頭クラミジアに感染している可能性があるので注意が必要です。

咽頭クラミジアとは、クラミジア・トラコマチスという病原体が原因で起こる性病の一種です。
この性病の恐ろしいところは、感染した本人に自覚症状がないケースが非常に多い点にあります。
咽頭クラミジアの症状は比較的軽く、すべての感染者に上述したような発熱や喉の腫れや痛み等の症状が出るわけではありません。
風邪に似た症状が出ても、しばらくしたら自然とおさまってしまったり、耳鼻科に行っても性病検査はできないので風邪だと誤診されてしまい、風邪薬を処方されるだけのケースがほとんどです。
性器にできものができたり、違和感を感じる等の明らかにこれはおかしい、と感じる具体的な症状があれば誰でも性病を疑いますが、咽頭クラミジアはそういった症状が一切体に現れない上に、たとえ誤診でも「耳鼻科の先生が風邪だと言うなら間違いないだろう」と大抵の人は納得してしまうでしょう。
その結果、感染したにも関わらず自覚症状のないまま放置してしまい、治療が遅れて感染を拡大させてしまう人が多くいるのです。

感染ルートとして最も多いのは男性から女性への感染であり、患者数も全体の半数以上を女性が占めています。
咽頭クラミジアは感染者の精液などの粘膜を通じて喉の粘膜に感染するため、オーラルセックスにより男性の精液を通じて病原菌が女性の喉へ感染してしまうケースが一般的です。

さらに注意しておきたいのが、感染者の唾液にも少ないながら細菌が含まれているという点です。
ディープキスなどでうつる場合もあるため、恋人が咽頭クラミジアに感染している場合は油断は禁物です。

咽頭クラミジアに感染してから症状が出るまでの期間は短くて3日、長ければ2週間とされています。
感染者の免疫力が低下していると、それだけ潜伏期間も短くなります。

知らず知らずのうちに恋人や家族にも感染してしまう

恋人が咽頭クラミジアに感染している場合、そのパートナーにも性病が感染してしまう確率はたった1度の性行為でおよそ30パーセントとされています。
この数字は他の性病と比較しても非常に高いです。
自覚症状のないまま性行為を続けることは感染を拡大させることに繋がり、非常に危険だと言えるでしょう。

ただし、咽頭クラミジアは粘膜を通じてうつるため家族の中に感染者がいたとして、その人と同じお風呂に入ったりタオルを使ったり、ペットボトルの回し飲みや同じコップで飲み物を飲んだりしても、他の家族に菌がうつってしまう心配はほとんどないとされています。
しかし日々の生活の中でその危険がまったくないとは言い切れません。
知らず知らずのうちに大切な人へ菌を感染させてしまわないためにも、発熱や扁桃腺の腫れなど風邪薬を飲んでも治らない症状が出た場合はもちろん、何も症状が出ていない場合でもパートナーと一緒に確認の意味で、一度、性病検査を受けてみれば安心できるでしょう。

咽頭クラミジアは、完治までに時間がかかります。
さらに咽頭クラミジアにかかった人の喉を介してその菌が本人の性器へとうつることはありませんが、菌を持った恋人から性器への愛撫により相手の性器へうつってしまうことはあります。
つまりパートナーのどちらか片方が菌を持っているとしたら、どちらかが治療をしても、もう一人が治療をしなければいつまでも菌をうつし合うだけで完治することができないのです。
それどころか家族にも危険が及ぶ可能性もあります。
よって、治療する場合はお互いの協力が不可欠となるでしょう。
さらに治療後は治ったと自己判断をせず、もう一度治ったかどうか再検査をして確認することも大切です。