クラビットの副作用で多いのは発疹!他には?

クラビットは1993年に承認されて現在世界で最もよく使われている抗生物質で、若い元気な人が服用する分には、安全性も比較的高いです。
しかし、副作用が全くないという訳ではありません。

副作用として多いのは、下痢が0.24%の頻度で起きているという報告があります。
また、吐き気が0.17%、発疹が0.13%、肝機能の指標であるASTやALTの上昇が0.09%などの報告もあります。
吐き気や下痢は多くは軽度です。

重篤な副作用は、他の薬との併用で見られることがあります。
非ステロイド系鎮痛薬(NSAIDs)との併用でけいれんの副作用がわずかですが見られると報告されています。
しかし、クラビットを服用後にけいれんを起こした背景には、てんかん等のけいれん性の疾患がある人や、腎機能障害がある人、75歳以上の高齢者、過去に抗生物質でめまいなどの異変があった人が起きやすいという傾向も見られます。

下痢は、偽膜性腸炎と呼ばれるものです。
抗菌薬が腸内の悪い菌だけではなく良い菌もやっつけてしまうことが原因です。
高齢者や体の抵抗力が落ちている患者さんに多く見られます。
クラビットを服用して5~10日の間に腹痛や血便、発熱、下痢などが起った時は、偽膜性腸炎の可能性があります。

また、光過敏症を起こすことがあります。

クラビットを服用後に日光に当たると、酷い日焼けをしたように日光が当たった部分が真っ赤になったり発疹やかゆみがおきることがあります。
クラビットの服用後は、直射日光を避けるようにしましょう。
また、日光に当たって赤くなったり発疹やかゆみが出た場合は、医師に相談してください。

不眠も0.1~0.5%くらいの頻度で報告されています。
逆に不眠ではなく眠気を催すこともあります。

喘息の治療薬のテオフィリンと併用すると、テオフィリンの血中濃度が上昇します。
血液をサラサラにするワーファリンと併用すると、ワーファリンの作用が増強して血が止まりにくくなったり出血を招くことがあります。

重い副作用には腎不全などの症状があらわれることも

頻度としては非常に稀ですが、重い副作用の報告もあります。
クラビットを服用中に何らかの異変を感じた時は医師に相談したり状況によってはすぐに受診する、救急車を呼ぶなど、適時判断してください。

寒気がして呼吸困難になったり、顔色が蒼白くなったり、冷や汗を掻いている時はアナフィラキシー・ショックの可能性もあります。
アレルギー体質の人は特に要注意です。
アナフィラキシー・ショックだと思った時は、救急車を呼んでもOKです。

発熱や皮膚の紅斑、皮膚がただれる、皮膚に水疱が出来るなどは中毒性表皮壊死症の可能性も考えられます。
中毒性表皮壊死症候群は、スティーブンス・ジョンソン症候群という別名もあります。
中毒性表皮壊死症やスティーブンス・ジョンソン症候群が疑われる場合も、早く医療機関で治療を受ける必要があります。

発熱や全身の倦怠感、尿量が減っている、手足のむくみなどがある場合は、急性の腎障害も考えられます。
お薬は全て腎臓を通るため、多かれ少なかれ腎臓に負担をかけます。
腎障害がひどくなれば急性腎不全という状態になります。

特に高齢者は、加齢とともに腎機能も衰えてきます。
元々腎機能が衰えている人がクラビットを服用することで、急性腎不全に陥りやすい傾向があるので、高齢者の服用や腎機能に異常がある人の服用は、用量を減らしたり、服用間隔を空けたりする必要があります。
また、心臓病の人がクラビットを服用した際に、倦怠感や動悸、胸の不快感を感じた場合も、早く医療機関で治療を受けましょう。

このようにクラビットは若い元気な人が服用する分には、副作用の心配はそれほどしなくても大丈夫でしょう。
しかし、高齢者や持病がある人が服用する場合はこのような思わぬ事態になることもあります。
服用中の薬がある人やアレルギーのある人、持病のある人や健康診断で異常を指摘されている人は必ずそのことを医師に告げてください。
自分ではたいした病気ではないと思っていても、思わぬ事態になることもあります。
サプリメントなども申告してください。